教授挨拶 医学生、医師のみなさんへ

名古屋大学大学院医学系研究科病態内科学講座 呼吸器内科学分野 教授 長谷川好規

名古屋大学大学院呼吸器内科のホームページへアクセスしていただき感謝申し上げます。私達のホームページは、私が着任した2007年に作成されましたが、5年を経過し全面的にリニューアルを行うことになりました。 このホームページは、呼吸器内科医に興味のある学生、研修医師、研究を通じて呼吸器内科専門医を目指す医師を対象に、“次世代に対する我々のメッセージ”をモチーフに教室員が作り上げてくれました。

 私達が現在考えている教室の理念・目標は、「10年先、20年先、50年先の呼吸器内科学分野に何らかのインパクトを与え、呼吸器疾患に病める人や社会に貢献したい」というものです。 それは、目の前の臨床であり、臨床研究であり、基礎的トランスレーショナル・リサーチであり、創意と工夫により「創造すること」であると考えています。いろいろなことに挑戦してみたいと考えている“呼吸器内科医を目指す次世代の諸君”に、ぜひ私達の教室の扉をたたいていただきたいと考えています。

 私達の教室のキャッチフレーズの一つに、「多様性は力である」を掲げています。様々な個性、考え方、目標、キャリアーを持つ多様な人材が集まり、それぞれが能力を発揮でき、教室全体として総合力を発揮できる教室にしたいと考えています。 教室員も北は北海道から南は沖縄まで全国の大学卒業者が集まり、それぞれの個性を活かした活躍をしています。 教室作りでもう一つ心がけていることは、大学院入学や、教室・医局への入局を考える人材に対して、私達が“どれほど魅力的なコンテンツを提供出来るか、選択される能力を有するか”ということです。 従来の医局講座制の概念にとらわれず、オープンな学びの場としての大学院であり呼吸器内科学教室・医局であることと、その内容の充実を目指しています。それには、研究による学位取得ばかりでなく、 クオリティーの高い医療提供を絶えず保持することにより専門医取得を目指す医師に対しても十分希望が満たされるコンテンツが準備されていると考えています。
 呼吸器内科の対象とする疾患は、肺癌、喘息、COPD、呼吸器感染症、間質性肺炎、呼吸器リハビリテーションと幅広い分野にまたがっています。 さらに、高齢化社会に向かい、これらの分野を統合する呼吸器包括的診療・包括的ケアという新しい医学研究を展開する必要があります。呼吸器内科医を目指す次世代の諸君とともに未来を見つめた社会貢献のできる教室をめざし教室員とともに取り組んでいきたいと考えています。

(2012年12月記)


過去のご挨拶(2007年7月)
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