
名古屋大学呼吸器内科・子育て支援制度運用規則
平成26年2月
【目的】
・女性医師が出産・子育てを契機に職場からはなれることで、呼吸器内科医としてのキャリア継続ができなくなることを防ぎ、希望に応じて働き続ける環境を生み出すこと。
・「子育て支援制度」の医師が現場に加わることによる他の医師の長時間労働の是正。
・将来的に活躍できる人材を育て、呼吸器内科地域医療の水準を維持するために必要な医師労働力を確保すること。
【定義】
「子育て支援制度」とは以下のいずれかが可能となる制度とここでは定義する。内容は各施設により異なってよい。
1、短時間勤務制度
(1)一日の所定労働時間を短縮する
(2)週又は月の所定労働時間を短縮する
(3)週又は月の所定労働日数を短縮する(隔日勤務、特定の曜日のみの勤務など)
(4)労働者が個々に勤務しない日又は時間を請求することを認める
2、フレックスタイム制
3、始業・就業時刻の繰り上げ・繰下げ
【対象者】
1、名古屋大学呼吸器内科医局に籍を置く者で、児を養育する女性医師
2、その他、特に必要があると認められる医師
【期間】
子育て支援制度の開始時期は、原則として年2回(4月と10月)とする。
【子育て支援制度運用の窓口】
子育て支援制度希望者と子育て支援制度を持つ病院とのマッチング、運用は准教授(またはそれに代わるもの)が、女性医師問題WGの助言を受け行う。
【時間外勤務及び休日勤務】
子育て支援制度に就いている医師には、原則として時間外勤務及び休日勤務をさせないことが望ましい。
ただし、業務上やむを得ない場合はこの限りでない。
【子育て支援制度運用と医局人事】
子育て支援制度は医局人事とは別枠で運用する。
常勤する医師が妊娠・出産により、休職しその後、子育て支援制度へ変換した場合、医局人事ではその病院は1名欠員として扱われる。
【運用スケジュール】
1.出産・育児を理由に休職中の医師、育児支援制度希望者は准教授(またはそれに代わるもの)に申し出、「呼吸器内科女性医師の会メーリングリスト」に加入してもらう。
2.子育て支援制度開始時期(4月と10月)の3ヶ月前(1月と7月)に呼吸器内科ホームページ、呼吸器内科女性医師の会メーリングリストおよび呼吸器内科同門会メーリングリストを利用し、「子育て支援制度」希望者を募集する。
3.「子育て支援制度」希望者に、関連病院から得た「子育て支援制度の勤務時間、当直、待機の有無、待遇の情報」を公開し、希望病院を連絡してもらう。
ただし、マッチングが終わるまで、「子育て支援制度」希望者も、「子育て支援制度を持つ病院」も交渉は禁じる。
4.マッチング終了後、「子育て支援制度」希望者は、該当病院と勤務時間、勤務条件など交渉を開始してもらう。交渉の結果は、すみやかに准教授(あるいはそれに代わるもの)に報告する。
希望者が同一病院に2人以上重なった場合、該当する病院が交渉の順番を決めることができる。
残りの人は、自分の交渉の順番が来るのを待つか、第2希望の病院を選ぶか選択することができる。