大学院案内 医学生、医師の皆さんへ

大学院生の声

 自分も含めてほとんどの人が医師となった後に市中病院で臨床医としてキャリアをつんできており基礎研究がどういうものであるかがなかなかイ メージできないと思います。
 参考までに自分の大学院における研究生活を紹介させて頂きます。1週間のうち2日は生活費を稼ぐためにアルバイトへ行っています。 平日の昼間に外に出て昼食をとったりするということはなかなか楽しいものです。
 実験に関しては初めてのことであり最初は実験器具の使い方や試薬の置き場所、共同で使う実験室のルール等さっぱりわからず同じ実験チームの上級生に聞きながらいろいろなことを覚えていくこととなります。 まるで研修医1年目に戻った感じでした。
 実験テーマは最初に指導教官より与えられ基本的にはこれに沿って進めていきます。実験計画については自分で時間を組み立てていくこととなります。最初はなかなか難しく要領がつかめませんでしたが慣れてくると皆それぞれ上手に時間を使っています。 同じテーマで実験をやっていると同じ分野の論文を参考に自分でこんな実験をしてみたいというアイデアが出てきてやってみたりもします。 思い通りの結果が出ることの方が少なく失敗を繰り返すこととなりますが、自分の仮説通りの結果が出たときの喜びもその分大きいです。
 基礎研究を通して医学や疾患に対する視野が広がることは確かです。このことは今後臨床業務を再開したときに大きなプラスとなると思われます。
 そして何より貴重なことは同世代の人と知り合えることだと思います。もしかしたらこのことが大学に帰局する最大の魅力なのかもしれません。


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