入局について 医学生、医師の皆さんへ

先輩の金言、体験談

 現在私は大学院2年次となり、呼吸器内科の教室に身をおきながら、基礎医学研究室にお世話になり、日々研究にいそしむ毎日であります。ここでは私が大学院入学までの経過を中心にお話させていただきます。
 私の大学卒業時は初期臨床研修制度が必修となっており、卒業後は長野県の佐久総合病院という地域の総合病院で2年間の研修を行いました。研修医2年次の夏、充実した研修生活を送る中、3年目以降現在の病院に残るか否かという問題について悩んでいました。自分としては何らかの専門性を追求したいという思いが強く、その中でも多彩な疾患領域を網羅する呼吸器に興味がありました。元々愛知県出身でもあったことから、愛知県内の病院への勤務を検討していたところ、現呼吸器内科教室教授の長谷川先生に直接相談に乗っていただきました。その当時は「えっ、直接教授が?」と驚いたものですが、大学院に入ってその温かみのある人柄をみていると納得させられます。長谷川先生だけでなく、教室全体が和気藹々とした雰囲気で非常に学びやすくかつ自分の研究を行いやすい環境であると感じます。
 さて私は3年目以降は名古屋第一赤十字病院という病院で4年間臨床医として勤務しました。そこでは通常の外来、病棟業務から気管支鏡、胸腔鏡などの手技にいたるまで、さまざまなことを勉強させていただきました。大学院に入ってより強く感じますが、臨床医として経験を積むと、いい意味でも悪い意味でも「慣れて」きてしまう部分があると思います。もちろんそれだけではないでしょうが、大学院にいく意義としてその悪い意味での「慣れ」を解決するということは一つあるのではないでしょうか。現在呼吸器内科の教室では基礎研究、臨床研究ともに携わることができる環境があります。科学的な視点を身に着ける、また研究を自発的に生み出し、マネージメントしていくといった経験をすることができると思います。医師としての人生の中で研究を行うという経験を積むことは将来また臨床を続けていく場合にも必ずつながっていくのではないかと感じています。
 自分の場合のように、私たちの教室は愛知県外の大学、病院からの受け入れも分け隔てなく、研究をやりやすい環境が整っていると思います。興味のある方は是非一緒に勉強しましょう。


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