入局について 医学生、医師の皆さんへ

先輩の金言、体験談

 私が名古屋大学呼吸器内科に入局したのは、今を遡ること7-8年前の事です。当時を振り返ると、初期臨床研修、一般内科研修を終えたばかりで、やっと呼吸器内科を専門にしようと決意して間もない時期であったと思います。今から一人前の専門医を目指して、気管支鏡や肺癌の治療法の選択、慢性肺疾患の外来管理など、目の前の患者さんを治療するために勉強すべきことが目の前に山積の状態でした。そんな当時は、入局するメリットを想像することすら出来ませんでした。しかし、入局後キャリアを重ねるにつれて、「入局して良かった!名古屋大学の呼吸器内科に。」と実感する機会が多いことに気がつきます。幸いにして呼吸器内科としてのキャリアに興味を持ってこのページをご覧になっている若い先生に、自信を持って名古屋大学呼吸器内科の仲間になることをお勧めします。
 新臨床研修制度が始まって以来、若手医師のキャリアパスは流動化し、自由度は増していますが、一方良い意味でも悪い意味でも自己責任の時代に突入しています。その中で、大学医局に所属しない若い先生が以前より増えていると聞きます。自分の理想の医師像を持ってキャリアパスを切り開いていける逞しい先生はそれでも良いかもしれません。しかし、若手医師の多くは日々の業務の中でスキルアップに必死で、大きな将来像を描くことが出来る人は少ないと思います。5年後そして10年後の自分が、こうありたいと思える先輩が周囲にいますか?
 名古屋大学の呼吸器内科には、毎日の臨床上の疑問点を学術的な問題点に昇華させて解決し成果を挙げている先輩方がいます。また、各疾患分野の専門的知識と技能に磨きをかけた先輩方もいます。そして、その先輩方の下に集まり勉強している仲間がたくさんいます。その中にきっと、自分が5年後・10年後にこうなっていたいと思えるような”呼吸器内科医”が見つかるでしょう。もし見つからなくても、新しい医師像を語り合って切磋琢磨しあえる同年代の同士や、それを援助してくれる先輩に出会えることでしょう。名大呼吸器グループの長所は、研究面では魅力的なテーマで研究展開する研究者とそれを束ねる教授のリベラルな人格であり、臨床面では豊富な関連施設に各疾患のエキスパートがお見えになり、臨床研究だけでなく専門医教育においても病院の垣根をまたいで協力できるほど良好な関係を築けている点です。
 このスケールのメリットを生かして、ぜひ呼吸器内科医としての自分自身のキャリアパスを描いてみませんか?現時点で「これをやりたい!」が決まってなくても大丈夫。それを見つけ、実現する場所が名古屋大学呼吸器内科の医局なのだと思います。


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